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超級有用的書籍豆知識

「本」の部分の名称

《本の部分の名称》

本の部分の名称


《ページ内の部分の名称》

ページ内の部分の名称

1.天(てん)


2.地(ち)


3.小口(こぐち)


4.のど


5.喉布(のどぬの)


6.はなぎれ


7.表紙(ひょうし)


8.折り返し(おりかえし)


9.角(かど)


10.見返し(みかえし)


11.扉(とびら)


12.標題紙(ひょうだいし)


13.ジャケット


14.帯紙(おびがみ)


15.チリ


16.背(せ)


17.折込み(おりこみ)


18.折れ込み(おれこみ)


19.白ページ


20.平(ひら)


21.背文字(せもじ)


22.前書(まえがき)


23.後書(あとがき)


24.前付(まえづけ)




1.天(てん)


 本を立てた場合、上に見える切り口(各ページの最上部)。この部分を金色に塗ったものを「天金」といい、色染めをしたものを「天染め」といいます。次項の「地」とともに大阪府立図書館の所蔵図書には府章を押印し、どの図書館で借りた本か見分けやすくしています。

天金  天



2.地(ち)


 「天」の反対側。本を立てた場合、下側になる切り口(各ページの最下部)。



3.小口(こぐち)


つめかけ
つめかけ

 広義には、本の「のど」を除いた3方の辺のことをいいます。この場合、上の小口を「天」、下の小口を「地」といい、のどの反対側の小口を「前小口」もしくは単に小口といいます。狭義には、前小口だけをさします。
 天だけでなく三方を金色に塗ったものを「三方金(小口金)」、マーブル模様をつけたものを「マーブル染め」といいます。また、辞書や事典などで半円形の切り込みを入れたり、各項目の一文字目を小口に出したものを「つめかけ」といいます。
 さらに、製本の際に化粧断ちせずに、ペーパーナイフなどで各ページを切りながら読んでいくものを「アンカット製本」といい、この製本の小口を「アンカット小口」といいます。




4.のど


 本のページの余白部分。本の中身が背に接する部分。



5.喉布(のどぬの)


 本の中身と表紙を取り付ける布。



6.はなぎれ


 花布、端布とも書きます。「本製本」の中身の背の上下に付いている布。上のものを「ヘッドバンド」、下のものを「テールバンド」といいます。また、総称としてヘッドバンドといったり、略して「ヘドバン」ともいいます。現在は装飾用。



7.表紙(ひょうし)


 本の中身を保護するための外装。開きはじめの側を表表紙(おもてびょうし)、反対側を裏表紙といいます。図書・雑誌には表紙がありますが、新聞にはありません。表紙の種類としては、革で作られた「革表紙」や、角を革でおおった「角革(角皮)」、背から数cmのところで別の革や紙で継いだ「継ぎ表紙」などさまざまな名称があります。



8.折り返し(おりかえし)


 紙表紙などで薄いものの場合に、小口を内側に折り返していたまないようにした折り返し部分。

9.角(かど)

右 が 「角丸」
角丸

 本の表紙の2つの小口が交差した点。通常は直角ですが、丸く仕上げた「角丸(かどまる)、丸隅(まるすみ)」や、洋装書などに多い革・クロースを貼り付けた「角革(角皮)(かどかわ)」、金属を貼った「角金(かどかね)」装丁もあります。




10.見返し(みかえし)


 狭義には、表表紙(おもてびょうし)の裏側をいいます。一般的には表表紙・裏表紙の内側に貼り付けて、本の中身と表紙をつなぎ合わせている「見返し紙」のことです。表紙と本の中身を張りつける「力紙」(ちからがみ)と、「遊び紙(遊び)」があります。



11.扉(とびら)


 見返しの次にあり、書名、著者名、発行所名などを記してある部分。2ページにわったているものを「見開き扉」といいます。上質紙を用いて本文と区別しているものもあります。



12.標題紙(ひょうだいし)


 本文の前にあってタイトルなどが書いてある紙。洋書では、表題紙に書誌データの重要な部分を記してありますが、日本では多くが「奥付」に記載しています。
 ちなみに、標題紙に書かれている標題を「標題紙標題」といいます。



13.ジャケット


 ジャケット本の表紙やレコードにかけられている覆(おお)い。昔は、本が読者の手に渡るまでの汚損防止用のものでしたが、現在は宣伝・広告もかねて凝ったデザインのものが多くなっています。
 図書館でも昔はジャケットを取り外して提供していたところが多かったようです。



14.帯紙(おびがみ)


 表紙やジャケットの上から本の下部に巻き付ける、宣伝を印刷した細長い紙で「腰巻」「腰帯」ともいいます。



15.チリ


 ちりとも書きます。表紙を別の紙で作り、本をくるんで仕上げる際、本の中身より少し大きくするために、はみだした表紙の内側部分。約3ミリほどのものが多いようです。



16.背(せ)


 本の綴じられている方(「のど」)の外に面しているところ。または、その部分を保護している表紙の部分。通常背文字がさまざまなレイアウトで工夫して書かれており、読書欲をそそらせるように配慮されています。
 多くの図書館では、背の下から1cmぐらいのところに、請求記号の付いたラベルを貼りつけています。ちなみに中之島図書館のラベルには、上段がNDC(日本十進分類法)、中段はNDCごとの受入順番号と「N」、下段は巻数または複本の情報で、ピンク色のラベルを貼りつけています。
 古い図書(平成2年度以前に受入れした図書)は紺色のラベルが貼りつけてあり、上段はODC(大阪府立中之島図書館図書分類法)、中段はODCごとの受入順番号で、中段の数字が奇数なら洋装書、偶数なら和装書をさします。機械上は「#」が中段の数字に付与されていますが、図書に貼りつけてあるラベルには書かれていません。 



17.折込み(おりこみ)


 一般的には、新聞の折り込み広告を指しますが、図書についてでは、図書の版型より大きな紙を折り畳んで綴じ込むこと。文芸雑誌の目次や地図・統計表に多く用いられます。最近では雑誌の広告にもみられるようになりました。



18.折れ込み(おれこみ)


 製本時にページの角が小三角に折り込まれてしまったもの。通常製本時に小口を少しカットするので、折れ込みがあるとそのページだけ製本後の小口より外へ出てしまいます。
 折れ込みをもどす際に製本後の小口のところにあわせてカットしなおす必要があります。



19.白ページ


 図書の中で何も印刷されていないページ。



20.平(ひら)

 書物の表紙のたいらになっている部分。一般的に表紙の平には書誌事項(タイトル、著者、出版社など)が書かれています。書店で見られる「ひらづみ」は表紙の平を上にむけて積んでいるということです。



21.背文字(せもじ)


 書物の背に付けられる書名、著者名などの文字。製本時に文字を入れることを「文字入れ」といいます。中之島図書館の雑誌の合本製本の際には、金属箔をつけて型押しする「箔押」(はくおし)を行っています。

「箔押」した「背文字」
「箔押」した「背文字」



22.前書(まえがき)


 本文の前に著者などがつける文章。著者以外が記したものを他序(たじょ)といいます。序、序言、端書(はしがき)などともいいます。



23.後書(あとがき)


本文の後ろに著者などがつける文章。感想や出版に対する謝辞や意外な裏話などが掲載されています。跋(ばつ)、跋文、後序、後記などともいいます。



24.前付(まえづけ)


本文の前に付けられている部分のこと。口絵(くちえ)、扉(とびら)・標題紙(ひょうだいし)、献辞(けんじ)、謝辞(しゃじ)、前書、目次などから構成されます。本によっては独立したページをとっているものもあるようです。

 

 

製本と紙のはなし


 印刷された紙がばらばらに散在している状態では、「本」とはいえません。これらをひとつにまとめて、つまり「製本」して、はじめて「本」となります。

 このコーナーでは、そんな製本についてのお話を集めました。ついでに、紙のことにも触れています。




1.製本



 本製本(ほんせいほん)

上製本(じょうせいほん)ともいいます。本の中身とは別に表紙をつけて製本する方法。通常はボール紙など(板紙)の厚表紙ですが、辞書のように薄い素材を使ったものもあります。


 並製本(なみせいほん)

仮製本(かりせいほん)ともいいます。表紙に厚表紙を使いません。板紙を用いた本をハードカバーというのに対して、ペーパーバックといいます。中身に表紙をつけてから仕上げ裁ちしますので「チリ」がありません。



《背の形》

 通常、洋装書では「針金綴じ」でなければ、薄紙やクロースで「背貼り」をし、さらに「背文字」の入った「背表紙」を付けます。背の形あるいは作り方によっていろいろな名前で呼ばれています。


 タイト・バック

硬背(こうぜ・かたぜ)、堅背(かたぜ)ともいいます。本の中身と背表紙を密着させたもの。開きにくく、判型によっていたみやすいようです。


 フレキシブル・バック

柔軟背(じゅうなんぜ)、柔背(じゅうぜ)、軟背(なんぜ)ともいいます。本の中身と背表紙を薄紙などを介して密着させるものです。


 ホロー・バック

本の中身と背表紙を密着させずに、本を開いたときに隙間を作る形。腔背(あなぜ・こうぜ)ともいいます。一般的に用いられ、本を見るとき開きやすく、いたみにくいといわれています。



平背(ひらぜ)

背の形が平らなもの。


丸背(まるぜ)

背の形が丸いもの。幅の広い資料や版型の小さな資料は「丸背」の方が形がくずれず、繰り返しの利用に耐えると考えられています。


丸背の製本のしかた

  • 本の天と地にぐるっと帯をかけて固定します。
  • 小口(前小口)を手前にして、親指で押し込み丸みをだします(丸み出し)。
  • げんのうまたは金槌などで軽く叩いて落ちつかせます。
  • 帯を少し斜めにずらして丸みがずれないようにします。
  • 丸みを出したままでは形を維持しにくいので、山をたたいて形を整えます。(背たたき・バッキング)この膨らみが落ち込んだ部分に表紙のみぞが入り、本を開きやすくします。
  • しおり、はなぎれ、喉布、表紙の順に貼りつけて完成。



《ページ》

 丁(ちょう)

和本では2ページ1枚をさしますが、洋装書では「折丁」のことをいいます。


 折丁(おりちょう)

全判か半裁した紙を何回か折りたたんで作ったもの。普通は8つ折り16ページが標準。これをいくつも重ねて本にします。また、折った時にページのようになっていない部分を袋といい、後に切断します。
各折丁には背に折記号が印刷されていて、製本の際に順番を間違えない工夫がされています。折丁の順序を間違えたためにおこるページの順序が違うものを「乱丁」、折丁がひとつ落ちているものを「落丁」といいます。



《綴じ方》

(1) 綴じる道具による分類

 糸綴じ(いととじ)

紙を糸で綴じていきます。こうしてできた本を線装本ともいいます。

 針金綴じ(はりがねとじ)

紙を針金で綴じます。

 無線綴じ(むせんとじ)

紙を糸や針金を使わずに、直接糊づけして綴じたもの。



(2) 綴じる方法による分類

 打抜綴(うちぬきとじ)

一冊分の紙葉を重ねて、平(ひら)の「のど」の部分に穴を開けて、糸・針金で綴じます。和装書のほとんどはこの綴じ方です。洋装書では、「のど」の開きが悪くなるのが欠点です。

 鞍型綴(くらがたとじ)

一冊全体がひとつの折り丁になっていて、折り目の線で糸・針金で綴じていきます。週刊誌などの雑誌に多い綴じ方です。

  また、最近は、簡易製本機などで背が金属でできており左右から圧力をかけて、はさみこむ形で製本するタイプもあります。




2.紙の種類と特徴


 本は紙に印刷されていますが、単に紙といっても多くの種類があり、さまざまな用途に使われています。

 名称もさまざまで、用途によって「印刷用紙」「図画用紙」「障子紙」がありますし、人名による「せんか紙」、原料名によっては「コウゾ紙」・「麻紙」があります。製造方法によれば「硫酸紙」・「パラフィン紙」、紙質による「上質紙」・「中質紙」、厚紙・薄紙のように厚薄によって分けることもできます。そのほかにも色による名称があります。

  ちなみに、英語Paper は、アフリカ原産の大型の多年草Papyrus(パピルス)が語源といわれています。パピルスは、アシに似た草で、茎の軸を裂いて縦横に編んだものを紙として使用していました。古代エジプトでは、ボート、衣料にも使用していたということです。


 目

 紙を構成する繊維の向きを目といいます。目は製造工程で、紙料が進行方向に向かって脱水されることによって、縦に行列するように繊維が結合してできます。
 裁断された長辺に目が通っているものを「縦目」、短辺に目が通っているものを「横目」といいます。普通、本を作るには本文、「見返し」とも縦目の紙を使います。縦目の紙はページを開けたときに(縦に繊維が通っているため)開きやすいためです。逆に横目の紙を使うと開きが悪くなり、こわれやすくなります。
 さて、余談ですが目の見分け方としては、紙を軽く折り曲げてみる方法があります。曲がりやすい方向が目になります。その他に、透かしてみる、破いてみる、水につけて曲がりをみる、2方向に短冊に切って端を持って垂らすなど、さまざまな方法がありますが図書館の本では試さないでください。
 また、繊維の結合状態を「地合」といい、繊維の均一に絡み合い強さがあって、印刷しやすいものを地合の良い紙、結合が弱くアンバランスなものを地合の悪い紙といいます。

大きさ

紙のサイズ(表記の順序:先に紙幅、後ろに長さの順にあらわします)。縦目の方向が長さになりますので、横寸法が縦寸法よりも長いものは横目の紙ということになります。
A列本判 625× 880mm
B列本判 765×1085mm
菊判636× 939mm
四六判788×1091mm
ハトロン判900×1200mm

 A・B列本判はそれぞれA1・B1にあたりますが、紙加工サイズの方が少し小さいのは、印刷過程で機械に紙を送るツメのかかる部分(くわえ)があるためです。
 通常私たちは紙加工仕上げサイズ(既に規格の大きさに切断してある)の紙に印刷をしますが、印刷会社などでは加工前サイズに印刷後、化粧断ちするためにサイズのずれが生じます。


紙加工仕上げサイズ

A0841×1189mm    B01030×1456mm
A1594× 841mm B1728×1030mm
A2420× 594mm B2515× 728mm
A3297× 420mm B3364× 515mm
A4210× 297mm B4257× 364mm
A5148× 210mm B5182× 257mm
A6(文庫本)105× 148mm B6128× 182mm
     
四六判127× 188mm   
菊判152× 218mm   
ポケット判72× 152mm   
菊袖珍(きくしゅうちん)判109× 148mm
四六袖珍判90× 127mm
三六判(A判40取・新書判)90× 177mm
三五判(A判40取)84× 148mm
A判20取167× 148mm
B判20取206× 182mm

製本の項で述べたように、チリのある本は紙加工仕上げサイズより本の方が少し大きくなります。

半紙判 242× 333mm
美濃判 273× 394mm
大奉書 530× 394mm
中奉書 500× 364mm
小奉書 470× 333mm


酸性紙(さんせいし)

 印刷のインクのにじみを防ぐサイズ剤に酸性剤を用いたために、紙の劣化を起こしやすい紙。日本では、昭和10~30年あたりの紙が特にひどく、触るだけで粉々になるものもあります。図書館・文書館など多くの資料保存施設で頭をいためている問題。中之島図書館でも資料の傷みが少ない複写機の導入や、傷んだ資料の複写の制限を行っています。

 



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  1. 2009/03/07(土) 08:36:59|
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